財団について

趣旨・目的

 「財団法人市民生協社会福祉基金」は、コープさっぽろの福祉・助け合い活動を土台に、剰余金1億円の積立により、1989年に発足しました。以来、20年余にわたり、心身障害児や母子家庭の子弟への育英奨学金事業、並びに福祉施設やボランティア活動への助成事業を目的に活動してきました。

 障がいのある生徒や、一人親家庭の高校生を対象にした奨学金は、他にあまり類例がなく、識者、関係者から高く評価され、またたくさんの心ある個人や法人の賛助会員に支えられ、厳しい時期も乗り切って事業を発展させてきました。

 20年目の2009年には、公益財団法人として移行認定され、育英奨学金事業、地域福祉や助け合い活動への助成事業、社会福祉に関する調査、研究、啓発事業などを通じて、北海道における地域と社会の福祉の向上を目指しています。

あゆみ

1989年 5月

「財団法人市民生協社会福祉基金」、道知事より設立認可

理事長佐野法幸氏


1990年 2月

財団として第1回育英奨学生を選考、給付スタート、同じく福祉施設(小規模作業所)への助成


1992年 6月

理事長神田清氏


1996年 6月

理事長河原克美氏


1998年 5月

理事長北川恭三氏、バブル崩壊による金利低下で奨学生採用数や施設助成、コストの削減などの対応


1999年 5月

理事長高倉嗣昌氏、財政運営の厳しいなか、創立10周年


2001年 6月

コープさっぽろ本部の発寒移転に伴い、事務所を移転

「財団法人コープさっぽろ社会福祉基金」に名称変更


2002年 6月

北海道労働金庫に法人加入、財政強化策の展開


2003年 12月

コープさっぽろの年末助け合い募金(組合員募金)の受領


2004年 5月

創立15周年、10月記念誌「15年のあゆみ」発行


2005年 4月

理事長福地保馬氏

 

2005年 9月

福祉施設助成を「コープ地域福祉助成制度」として発展、整備


2007年・2008年

事業規模は回復、過去最高の1400万円に到達

以降、奨学生の採用枠の年次拡大


2008年 6月

「トドックふくし基金サポーター」制度、初回2200名登録

 

2008年 9月

「公益財団法人移行検討委員会」設置


2009年 5月

創立20周年、10月記念事業(冊子発行、講演会開催等)

 

2009年10月

公益財団法人へ移行認定、登記完了


2010年 10月

福祉講演会「今日の教育と貧困を考える」開催


2011年 3月

トドックふくし基金サポーター7400名に到達

 

2011年 10月

第3回福祉講演会「フォーラム東日本大震災」開催


2012年 3月

トドックふくし基金サポーター8227名に到達

「東日本大震災支援のつどい~3.11を忘れない!」開催


2012年 4月 

奨学金事業に、震災被災者支援450万円を付加 


2012年 7月 

地域福祉助成(43団体290万円)に加え震災支援団体助成を実施(7団体100万円) 


2012年 10月 

福祉講演会「これからの社会保障と福祉を考える」開催 


2013年  5月 

理事長 杉岡直人氏 


2013年  7月 

福祉助成制度募集要綱改訂(団体助成・活動助成) 


2013年  11月 

福祉講演会 地域づくりセミナー「ごはんを食べたら地域ができる」 


2014年 2月 

卒業奨学生に記念品贈呈 


2014年 4月 

基金サポーター制度に週次100円寄付を導入 


2014年 10月 

25周年記念事業(「25周年記念誌」発行、記念祝賀会)実施 


2014年 11月 

福祉講演会「夢をあきらめるこどもたち」 


2015年 4月 

基金サポーター制度、複数口寄付が可能になる。(13700口) 

 

2015年 12月 

福祉講演会 フォーラム「夢を応援する学習支援活動」


2016年 4月

基金サポーター10304名・16420口

 

2016年 6月

理事長 木村 純 氏

 

2016年 12月 

福祉講演会「日本の教育における格差と貧困」


2017年 4月 

基金サポーター制度10334名・18015口 

福祉講演会「若者の格差と貧困」


2018年 4月 

基金サポーター制度10613名・20369口

 

2018年 12月 

福祉講演会「北海道の子どもの貧困について」


2019年4月

基金サポーター制度10673名・21567口

 

2019年11月

福祉講演会「格差社会と貧困~憲法から福祉・社会保障を考える」


2020年4月

基金サポーター制度10923名・23762口

 

2020年11月

福祉講演会「コロナ禍のもとでの市民活動について学習会」

テレビ会議方式、本部会議室メイン会場で全道14カ所の会場を結んで予定しましたが、直前に感染拡大が急増し、急遽中止しました。


2021年4月

基金サポーター制度11847名・29251口

 

2021年12月

福祉講演会「シングルマザーの貧困はなぜ解消されないのか」


2022年4月

基金サポーター制度12287名・32386口

 

2022年12月

福祉講演会「高等教育における高学費・高負担が招く奨学金問題」


2023年4月

基金サポーター制度12418名・34173口

 

2023年12月

福祉講演会「家族と子どもの貧困-北海道・札幌市で実施した大規模調査の結果から」


2024年4月

基金サポーター制度12101名・22482口


事業と財政

■財団の事業

コープさっぽろ社会福祉基金の定款PDF上の主な事業は以下の通りです。


1. 育英奨学金事業

対象

特別支援学校(高等養護学校、高等盲学校、高等聾学校など)の高校生と一人親家庭等の高校生

支給額

月額1万円、返済不要の給付制

募集時期

2月~3月(詳しくは募集要綱


2. 地域福祉助成及び助け合い活動助成事業

対象

障がい者福祉施設(地域活動支援センター等)、地域福祉ボランティア活動グループ、自助活動団体、相互扶助・助け合い活動団体、社会福祉活動団体など


支給額

団体助成:1団体上限…10万円(63団体程度、総額630万円)

 ・対象:活動費・運営費用等に充てることができます。福祉活動等の団体立ち上げ費用を助成します。(立ち上げ1年未満の団体も可)

企画助成:1件の上限…30万円(4件程度、総額120万円)または10万円の少額助成

 ・対象:子供の貧困や、地域の助け合い、居場所つくりなどの催し、企画の費用を助成します。


募集時期

5~6月(詳しくは募集要綱



3. 社会福祉の調査研究、啓発事業

毎年秋に、時々の状況を踏まえた「福祉講演会」を企画しています。 また「基金だより」を年2回(5月、10月)に発行、会員内外に配布しています。


■財団の財政

主な収入は、基本財産運用収入、賛助会員会費収入、寄付金からなりたち、主な支出は、奨学金支給、福祉・助け合い助成、啓発事業、及び管理費です。

予算概要は、以下の通りです。

■収入 3000万円

基本財産運用収入 480万円(16.0%)

会費収入 400万円(13.3%)

寄付金 2120万円(70.7%)


■支出 3000万円

奨学金事業 1750万円(58.3%)

福祉助け合い助成 600万円(20.0%)

広報啓発事業 230万円(7.7%)

管理費等 400万円(13.3%)

情報公開

公益財団法人コープさっぽろ社会福祉基金では、法令や定款、情報開示規程にのっとり定款はじめ以下の会計書類等を公開しています。

定款 (PDF 133kbyte)

役員等名簿 (PDF 82kbyte)

事業計画書 (PDF 228kbyte)

収支予算書 (PDF 55kbyte)

事業報告 (PDF 356kbyte)

財産目録 (PDF 58kbyte)

貸借対照表 (PDF 47kbyte)

損益計算書 (PDF 56kbyte)

正味財産増減計算書 (PDF 56kbyte)